
海外旅行に行きたいけれど、英語が話せないから不安だという声は少なくありません。
しかし、現在では翻訳アプリの進化により、言語の壁は以前よりもずっと低くなっています。
重要なのは、どの翻訳アプリを選ぶかではなく、渡航先や使う場面に合わせて適切なアプリを準備することです。
この記事では、海外旅行で本当に役立つ翻訳アプリの選び方と、無料で使える代表的な7つのアプリをご紹介します。
事前準備をしっかり行えば、英語に自信がなくても安心して海外旅行を楽しむことができます。
英語ができなくても海外旅行は十分に楽しめます
翻訳アプリと適切な準備があれば、英語が話せなくても海外旅行は可能です。
多くの日本人旅行者が「英語ができないから海外旅行が不安」と感じていますが、実際には翻訳アプリや日本語対応サービスの充実により、言語面のハードルは確実に下がっています。
現地で困りやすい場面としては、入国審査、道に迷ったとき、レストランでの注文、トラブル発生時などが挙げられます。
しかし、これらの場面でも以下のような対策を取ることで、不安を大きく軽減できます。
- 添乗員付きツアーを利用する
- 日本の航空会社(JALやANA)を選ぶ
- 基本的なフレーズだけ事前に覚える
- 翻訳アプリを活用する
特に翻訳アプリは、テキスト翻訳だけでなく、音声翻訳やカメラ翻訳など多彩な機能を備えており、様々な場面で活用できます。
英語力よりも、どの場面で困りそうかを想定し、その場面で使いやすいアプリやサービスを用意しておくことが重要です。
翻訳アプリを選ぶ際に確認すべき3つのポイント

翻訳アプリ選びでよくある失敗は、有名だからという理由で入れてみたものの、必要な機能や言語が足りないというケースです。
そこで、アプリを選ぶ前に確認すべき3つの軸をご紹介します。
渡航先と対応言語を確認する
まず重要なのは、渡航先でよく使われる言語に対応しているかという点です。
英語圏以外では、その国の現地語に対応したアプリを選ぶことが求められます。
例えば、韓国や台湾、東南アジアなど、特定地域に強いアプリも存在します。
Papagoなどは、韓国語や中国語などアジア言語に特化した翻訳アプリとして知られています。
複数の国を巡る旅行の場合は、対応言語数が多いアプリを選ぶと便利です。
使用する場面を想定する
翻訳アプリには様々な機能がありますが、どの場面で使うかによって必要な機能が変わります。
文章だけを翻訳したいのか、会話でのやり取りが必要なのか、メニューや看板をカメラで翻訳したいのか、事前に想定しておくことが大切です。
例えば、レストランでメニューを理解したい場合はカメラ翻訳機能が便利ですし、現地の人と対面で話す場合は音声入力と音声読み上げ機能が必要になります。
また、ホテルへの問い合わせやメールなど、きちんとした文章を書きたい場合は、精度の高いテキスト翻訳が求められます。
通信環境を考慮する
海外旅行では、機内、地下鉄、郊外、ホテルなど、電波が弱い場面は必ず出てきます。
そのため、オフライン対応の有無は非常に重要な選択基準となります。
ただし、オフライン対応といっても、テキストのみ対応なのか、音声やカメラ翻訳も一部対応しているのかは、アプリによって異なります。
多くのアプリでは、事前に言語パックをダウンロードしておく必要があるため、渡航前の準備が必須です。
また、オンライン時と比較して対応言語が絞られていないか、精度が大きく落ちないかも確認しておくと安心です。
海外旅行に役立つ無料翻訳アプリ7選
ここでは、旅行者向けの記事や語学サイトなどで繰り返し推奨されている、無料で使える代表的な翻訳アプリを7つご紹介します。
それぞれの特徴と、どのような場面で活用できるかを解説します。
Google翻訳:まず入れておくべき定番アプリ
Google翻訳は100以上の言語に対応し、世界中ほぼどこでも使える定番の翻訳アプリです。
テキスト翻訳、音声翻訳、カメラ翻訳に対応しており、多機能で旅行との相性が非常に良いと言えます。
特に便利なのは、言語データを事前にダウンロードしておけば、オフラインでもテキスト翻訳が可能という点です。
渡航前に必要な言語パックを保存しておけば、電波のない場所でも安心して使用できます。
複数言語圏を移動するバックパッカーにも向いており、迷ったらまず入れておくべき「保険」的なアプリと言えます。
DeepL翻訳:自然な訳が必要なときに
DeepL翻訳は、文脈を考慮した自然な訳で高い評価を得ています。
長文やニュアンス重視の翻訳に強いとされており、特に欧州言語などで精度が高いという評価が多く見られます。
対応言語はGoogle翻訳より少ないものの、きちんとした文章を訳したいときに補助として使うと安心です。
重要なメール、ホテルへの特別な依頼文、長めの案内文など、正確に意味を伝えたい場面で活用できます。
Microsoft Translator:会話モードが充実
Microsoft Translatorは、Microsoftが提供する翻訳アプリで、テキスト、音声、画像翻訳に対応しています。
特徴的なのは、会話モードや複数人での翻訳など、コミュニケーション寄りの機能が充実している点です。
現地の人と対面で会話するとき、端末を見せながらやりとりしやすい設計となっています。
また、複数の言語を同時に翻訳する機能もあり、グループ旅行などで活用できます。
Papago:アジア言語に特化した翻訳アプリ
Papagoは、LINEでおなじみNAVER社のアプリで、韓国語、中国語、東南アジア系言語などアジア言語に強いという特徴があります。
テキスト、音声、画像翻訳に対応しており、アジア旅行者からの評価が高いアプリです。
韓国、台湾、東南アジア方面へ行く方には、アジア圏特化のサブ翻訳として非常に有用と言えます。
特に韓国旅行では、現地のメニューや看板を翻訳する際に精度が高いとされています。
VoiceTra:日本の研究機関が開発した無料アプリ
VoiceTraは、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が開発した無料翻訳アプリです。
日本語話者向けに最適化されており、旅行会話に特化したフレーズや場面に強いとされています。
日本語から相手言語への音声変換が得意で、現地での会話補助にとても使いやすい設計となっています。
日本語のときに精度が安定している点が、他のアプリと比較した際の安心材料となります。
Weblio英語翻訳:辞書機能も使える
Weblio英語翻訳は、英和・和英辞書で有名なWeblioの翻訳機能です。
語学学習者にも広く利用されており、単語レベルの意味確認や例文検索など、辞書と翻訳を組み合わせたような使い方ができます。
似た単語や微妙なニュアンスが気になるとき、単語や短いフレーズの意味確認用に向いています。
旅行中に出会った単語を調べたいときや、簡単な英文を作成したいときに便利です。
複数アプリの組み合わせ:Google翻訳+DeepL
旅行サイトなどでは、海外旅行の言語不安対策として、Google翻訳とDeepLを事前にダウンロードしておくことが推奨されています。
これは、どちらか一方がうまく動かない場合や、訳が不自然な場合の保険として、複数のアプリを用意しておくという考え方です。
さらに、オフライン用に言語パックを保存し、カメラ機能や音声機能を事前に試しておくことがセットで推奨されています。
1つのアプリに頼るのではなく、用途や場面によって使い分けることで、より安心して旅行を楽しむことができます。
翻訳アプリを使いこなすための準備チェックリスト
翻訳アプリをダウンロードしただけでは、現地で十分に活用できない可能性があります。
渡航前に以下の準備をしておくことで、より安心して旅行を楽しむことができます。
渡航先の言語に対応したアプリを選ぶ
どの国や地域に行くかを決め、その国でよく使われる言語に対応したアプリを最低1から2個選びましょう。
英語圏以外では、現地語に対応したアプリがあると、より正確なコミュニケーションが可能になります。
各機能を日本で試しておく
選んだアプリで、テキスト翻訳、音声翻訳(マイク入力・音声再生)、カメラ翻訳(メニューや看板を撮る)を日本で試しておき、操作に慣れておくことが重要です。
実際に使ってみることで、どのボタンを押せば良いか、どのように話せば認識されやすいかなど、使い方のコツがわかります。
オフライン用の言語パックをダウンロードする
オフラインで使う予定がある場合、必要な言語パックをWi-Fi環境で事前にダウンロードしておきましょう。
電波を切った状態で一度テストしてみて、実際に動くか確認しておくことが大切です。
オフラインテストをしておけば、現地で「使えない」という事態を避けることができます。
複数のアプリをインストールしておく
不安な場合は、複数のアプリをインストールしておき、場面によって使い分けることをおすすめします。
例えば、メインでGoogle翻訳を使い、長文の翻訳が必要なときはDeepLを使う、アジア圏ではPapagoを使うといった使い分けが可能です。
翻訳アプリ以外で不安を減らす工夫
英語が苦手でも旅行を楽しむために、翻訳アプリと並行して準備しておくと良い方法があります。
添乗員付きツアーを利用する
言語面のサポートがあるため、初めての海外旅行や一人旅でも安心度が高まります。
困ったときに日本語で相談できる存在がいることは、大きな安心材料となります。
日本の航空会社を選ぶ
JALやANAなどの日本の航空会社を選ぶと、機内で日本語が通じ、案内も日本語が多いため、不安が軽減されます。
特に長時間のフライトでは、日本語でコミュニケーションが取れることは大きなメリットです。
入国審査の想定問答を準備する
入国審査でよく聞かれる質問については、事前に準備しておくことで不安を減らせます。
「観光です」「〇日間滞在します」「このホテルに泊まります」などのフレーズを書き出しておき、万一聞き取れなくても、紙やスマホ画面を見せて対応できるようにしておくと安心です。
緊急連絡先を控えておく
現地の日本大使館や領事館、利用する航空会社の連絡先などをメモしておくことも重要です。
トラブルが発生した際に、どこに連絡すれば良いかを事前に把握しておくことで、冷静に対応できます。
最低限のフレーズだけ覚えておく
「お願いします」「ありがとう」「すみません」「これをください」など、ごく簡単な英語でも、言えるとコミュニケーションがスムーズになります。
完璧な英語である必要はなく、伝えようとする姿勢が大切です。
準備次第で言語の不安は大きく軽減できます
海外旅行は、英語が話せなくても十分に行けるし楽しめるというのが、各種旅行サイトや英会話スクールの共通したメッセージです。
不安を減らすためのキーポイントは、渡航先、想定シーン、通信環境から逆算して翻訳アプリを選ぶこと、オフライン対応と言語パックを事前に準備しておくこと、そして翻訳アプリだけでなく、添乗員付きツアーや日本の航空会社など、複数の安心要素を組み合わせることです。
Google翻訳を軸に、DeepL、Microsoft翻訳、Papago、VoiceTraなどをサブとして使い分けることで、様々な場面に対応できます。
「英語できないから海外旅行はムリかも」という不安は、適切な準備によってかなり小さくすることができます。
翻訳アプリという心強い味方を活用して、ぜひ海外旅行の一歩を踏み出してみてください。
事前準備をしっかり行えば、言葉の壁を越えて、素晴らしい旅の思い出を作ることができるはずです。